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染の小道 | November 19, 2017

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色鮮やか小紋の型糊置き

色鮮やか小紋の型糊置き

「型糊置き」は、「型染め」の工程で使われる技法です。

良質の和紙を柿の渋で張り合わせて作った「地紙(じがみ)」に図案を掘った型紙(伊勢型紙)を使って柄を染め上げていくのが「型染め」。型染めには小紋、更紗、紅型などがありますが、江戸小紋に代表される小紋柄は2種類の色糊(いろのり)を使って染めていきます。

最初に使うのが糯粉(もちごめ)と米糠(こめぬか)に活性炭を混ぜた目色糊。長板に張った白生地の上に型紙をのせ、ヘラを使って目色糊を下からまっすぐ上へと置いていきます。鮮やかに色のムラなく染め上げるにはこのときに糊を均一に置くことが大切で、そのためにヘラに込める力を一定に保たなければならずとても神経を使います。この「型付け」という工程で型紙に掘られた小紋柄の部分に炭色の目色糊が置かれて型付けされます。糊が置かれたところが防染されるわけですね。

次に使うのが染料を入れた地色糊。これを全体に塗り付け生地の地色を染めていく作業を「しごき」といいます。目色糊で防染された部分には色が入らないので小紋柄が白く浮き上がり、赤を入れた糊を使ったときに生地は赤く染まります。

伝統的な単色小紋の染め方はとてもシンプル。それゆえ染色の魅力である色そのものが際立ちます。道のギャラリーでは寒風にはためくのれんの中に小紋柄を探してその色を楽しんでみてください。(さ)

富田染工芸

左が色目糊を置いたところ。地色糊を入れると右のようになります(取材・撮影協力:富田染工芸)

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