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染の小道 | July 21, 2019

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19を超える工程が分業

19を超える工程が分業

染色の種類は、無地染めと模様染めに大別できます。無地染めは、草木の液を布地に染め付けることで始まった、最も基本的な染め物。江戸時代には、武蔵野の地に自生していた紫草(むらさきそう)を使って染めた「江戸紫」が一世を風靡しました。

一方の模様染めは、友禅染めに代表される「絵模様染め」と、型紙を用いてパターンを染める「型染め」が2大ジャンル。どちらも(1)染めない部分に糊を置き(2)色を付け(3)糊を洗い流す、という原理は共通ですが、表現を追求する長い歴史の中で、それぞれの技法や工程を発展させてきました。例えば友禅染めでは、色の境目となる糸目への糊置きや、その糊に防染効果を付ける地入れなど19以上もの工程があり、それぞれが専門職として成立していました。着物の需要が減るに従い、廃業に追い込まれた業種も多々あります。

型染めは、江戸小紋など粋を追求した高級品を生みつつ、量産品として庶民にも普及しました。生産に広い場所を必要とすることもあり、職人を抱えた比較的大規模な工房が目立ちます。対して手描き友禅は、家庭内手工業の趣が濃厚。落合・中井地域では、最盛期に比べ数は減っているものの、それぞれの工房が地道な研鑽を重ね、伝統技術を今に伝えています。

手描き友禅の色挿しの様子。家族経営の小規模な工房がほとんどを占める(協力:東京手描友禅工房協美)

手描き友禅の色挿しの様子。家族経営の小規模な工房がほとんどを占める(協力:東京手描友禅工房協美)

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