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染の小道 | April 18, 2024

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「染の小道2012」開催記録:道のギャラリー編

妙正寺川に反物を架ける一方で、商店会の軒先を染めののれんで飾ろう!というのが、「道のギャラリー」です。


こちらも今年で2度目です。
前回51店舗の参加がありましたが、今年は75店舗に増えました!
これだけ多くのお店さんに参加いただくことができ、とても嬉しい反面、のれん作家さんを募るのも実は一苦労です。
しかし、努力の甲斐あり、奇跡的に(?)お店と作家さんの数が一致!
お店さんと作家さんのマッチングは秋に抽選で行ないました。
“街をギャラリーに”がコンセプトなので、基本的に作家さん主導のデザインになりますが、お店との話し合いや相性を考えて、ここでしか見られないようなユニークなのれんも多く登場しました。
後ほど、ホームページのクリエイターページにのれん全作品を掲載しますが、ここではいくつか印象に残ったものをご紹介します!
まずインパクト大だったのが、こちら!
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しおつ整骨院にかかったドクロののれん「ホネホネポップ」!
井上英子さんの作品ですが、骸骨が元気に駆け寄ってきています。
通りかかる人たちがもれなくギョっとし、そして「整骨院だからなのね~」と納得顔。
大いに楽しませてくれました。
名代らーめん大吉にかかったのれんもステキでした。
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題して「らーめんリズム」。矢嶋絵里子さんの作品で、型染めでラーメンの麺やどんぶり、箸などをリズミカルに並べています。
ちょっと色使いが北欧っぽくて、オシャレです。
なんだか一気に女性でも入りやすい印象になりますね。
蕎麦屋の長寿庵には、蕎麦の花を描いたのれん「香り」です。
作品の前で作家の長谷川綾さんをパチリ。
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「蕎麦の花がいい」というリクエストに応えての一品。
手描き友禅で丁寧に描きました。
葉がハート型のようで可愛らしく、満月の下で情緒たっぷりです。
「実際にお店に掛かると、よく見えて嬉しいです。こんなにたくさんの作家さんが参加していて、いろいろ知ることができるいい機会にもなっていると思います」。
ハードスケジュールの中、こうした作家さんが多数参加してくださって、イベントは成り立っています。
お店の方たちも嬉しそうです。
鈴屋洗張店では、村井泰子さんの作品「薔薇遊」の前で、ご主人をパチリ。
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一見なんの関連性も見えない、紫の薔薇が美しいのれんですが、ご主人が「いえいえ」と指差した先には鈴!
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鳥が鈴をくわえています!
鈴屋さんのために鈴は金で色付けられているそうです。
こうしたちょっとしたところに作家さんの愛情とセンスを感じますね。
肉屋の松喜商店もご主人、とてもステキな笑顔です。
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こちらは工藤博さんの作品で、タイトルは「元気いっぱい空の旅」です。
抜けるような青い空に「うまい」「まつき」と書いた気球が飛んでいます。
すでにご主人は購入を決定!
奥様もとても満足そうです。
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「金曜はウインドーの中に飾っていたんだけれど、やっぱり外に掛けた方がいいわね」と満面の笑みでした。
雛人形のコレクションを展示している吉本コレクションでは、のれん作家の森本友二さんが雛人形を熱心に見ていました。
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彼の作品がこちら!
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お雛様をロウケツで染めています。
タイトルは「いざない」。
吉本さんが何十年もかけて集めた雛人形の世界へ、お客さまを軽やかに誘います。
東京信用金庫中井駅前支店の前では、スタッフの方たちがのれんを前に記念撮影をしていました!
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のれんは大澤ようさんの作品で、タイトルは「風柳」。
2種類の布の組み合わせが絶妙です。
漫画家の赤塚不二夫氏の事務所、フジオプロには「おそ松くん」と「ひみつのアッコちゃん」生誕50周年を記念して、キャラクターのシルエットをかたどった、中村友思さんののれんが掛かりました。
その前で、ボランティアスタッフとして参加した中村学さんは、不二夫氏の娘のりえ子さんと一緒に「シェー」のポーズで記念撮影!
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とてもいい表情です!
「染の小道」のいい思い出ですね。
銭湯、ゆ~ザ中井の前に掛かるのは、木村明子さんによる「ユメイクミーフィール」です。
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「ユー」ではなく「ユ」と書いたのがポイント。
お湯に入った気持ちいい時間のイメージだそうですが、風に揺られて、本当に水が波打つような、雄大さを感じさせる作品でした。
たい焼きの広瀬屋には、砂川裕孝さんによるのれん「月下美人」が掛かっていました。
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奥様に声を掛けられ、中に入ってみると、そこにも江戸小紋!
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着物好きだそうで、自分の着物を展示していました。
「最近はめっきり着てないけど、大好きなんです」と奥様。
前日は違う着物を飾っていたそう。
こうやって盛り上がってくださると、本当に嬉しいですね。
ろばた焼 権八にはのれんがダブルで飾ってありました!
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右側が大橋千春さんの作品で「唐花」、左は昨年の作品を購入したものでa+t+y2=さんの作品「a+t+y2+gonpachi=」です。
こうやって毎年のれんが増えていったら、さらに街が華やかになります!
今回最年少作家さん、小学校3年生のイ・ヒョンジさんと小野寿巳さんの作品はこちら!
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とってもハッピーな世界が広がっています!
落合第五小学校で行なった“百人染め”の際に小野さんがヒョンジさんの感性に惚れ、コラボレーションが実現。
小野さんが温かく見守る中、下絵も彩色もヒョンジさんが自由に手掛け、夢のある作品が完成しました。
ヒョンジさんも小野さんもとても楽しかったようです。
全部をご紹介できず申し訳ないですが、本当にステキなのれんがあちこちに掛かって、街全体が華やぎました。
皆さんは楽しんでいただけたでしょうか?
作家さんも参加店舗さんも本当にありがとうございました!!(by 記録班)

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